はじめに
「子宮体がんってどんながんなの?」「初期症状はあるの?」「治療法は?」
そんな不安や疑問を持つ方のために、この記事では子宮体がんの基礎知識から原因、初期症状、治療法までをやさしく丁寧に解説します。
子宮体がんは、女性特有のがんのひとつで、近年増加傾向にあるがんでもあります。
特に「子宮体がん 初期症状」「子宮体がん 原因」「子宮体がん 治療法」について関心がある方に向け、医療知識が少ない方にも安心して読める内容でお届けします。
子宮体がんとは?
子宮体がんとは、子宮の内側を覆っている「子宮内膜」に発生するがんで、「子宮内膜がん」とも呼ばれます。
子宮がんには「子宮頸がん」と「子宮体がん」があり、子宮体がんは主に50代以降の女性に多く見られます。
多くの場合、エストロゲン(女性ホルモン)の影響や生活習慣の変化が発症に関係しています。
主な症状
● 子宮体がん 初期症状としてよく見られるもの:
- 閉経後の不正出血
- 月経とは関係のない出血
- おりものの量や色の異常
- 下腹部の違和感や痛み(進行時)
特に「閉経後の出血」は重要なサインです。
少量でも出血があれば、早めに婦人科を受診しましょう。初期のうちは自覚症状が少ないこともあるため、定期検診がとても大切です。
原因・リスク因子
● 子宮体がん 原因として知られるもの:
- エストロゲン(女性ホルモン)の過剰な作用
- 子宮内膜の長期的な刺激
● リスク因子:
リスク因子 | 説明 |
---|---|
肥満 | 脂肪組織がエストロゲンを産生するため、体内のホルモンバランスが崩れやすい |
糖尿病・高血圧 | 代謝異常ががんの発生に関係する可能性がある |
出産経験がない | 排卵やホルモン刺激が続きやすく、リスクがやや高くなる |
閉経が遅かった | 長期間エストロゲンにさらされることでリスク上昇 |
ホルモン療法(エストロゲン単独) | 更年期症状の治療などで使用する際、注意が必要 |
遺伝的要因(リンチ症候群など) | 遺伝性がん症候群により、若年でも発症することがある |
治療法(特徴と副作用)
子宮体がんの治療は、がんの進行度、患者さんの年齢・体力・希望などを総合的に判断して決められます。
1. 手術療法
基本的な治療は子宮の摘出手術です。多くの場合、卵巣・卵管・リンパ節も同時に摘出されます。
- 副作用・影響:更年期症状(ほてり・不眠など)、不妊、腹部の違和感、術後の合併症など
2. 放射線治療
がんの再発を防ぐ目的や、手術が難しい場合に行われます。
- 副作用:下痢、膀胱炎、皮膚炎、疲労感など
3. 化学療法(抗がん剤)
進行がんや再発リスクの高い場合に使用されます。点滴で体内に薬剤を投与します。
- 副作用:吐き気、脱毛、貧血、免疫低下、倦怠感など
4. ホルモン療法
がん細胞の発育を抑えるホルモン剤を使用します。高齢や手術を避けたい人に使われることもあります。
- 副作用:体重増加、むくみ、気分変動、血栓リスクなど
まとめ
子宮体がんは、早期であれば高い確率で治療が可能ながんです。
特に「閉経後の出血」や「不正出血」に気づいたら、早めに婦人科で相談することが重要です。
●この記事のポイント
- 子宮体がんは子宮内膜にできるがんで、50代以降の女性に多い
- 初期症状は不正出血が多く、閉経後の出血は特に注意
- 原因はエストロゲンの過剰な作用や生活習慣と関係
- 治療法には手術・放射線・抗がん剤・ホルモン療法がある
定期的な婦人科検診と、体の変化に気づく習慣が、子宮体がんの早期発見と治療のカギとなります。
ご自身やご家族の健康のために、正しい知識をもとに行動していきましょう。